幼少期にDV(ドメスティック・バイオレンス)を受けた子供は、大人になり自分の子供にも暴力を振るうようになる傾向があります。
2016年の1年間に警察に寄せられた
ドメスティックバイオレンス(DV)の相談件数は、
69,908件(前年比10.7%増)だったことが、
警察庁のまとめで分かりました。
平成13年のDV防止法が施行されてから、
13年連続で増加しているのです。
ところがある調査によると、
DVの加害者と離婚した人は僅か4%。
不思議に思うかも知れませんが、
これはDVの加害者がときおり見せる優しさに理由があります。
実は、DVには次のようなサイクルがあります。
1.緊張の蓄積期
夫にストレスが溜まっていく期間。
次第に怒りっぽくなり、
つねる、小突くなどの小さな暴力を働くようになります。
2.暴力爆発期
ストレスがピークに達し、
配偶者や恋人に激しい暴力を振るいます。
3.ハネムーン期
暴力を振るったことを反省し、
「もう二度としない」など相手に対して深く誌びます。
そして、他の男性よりも強い愛情を示します。
DVの加害者と別れられないという人は、
このハネムーン期の愛情が忘れられないのです。
しかし、
DVサイクルは繰り返され、
暴力は次第にエスカレートしていきますから、
ハネムーン期の優しさに惑わされず、
早めに別れる、
という判断をする事も大事です。
離婚自体を勧めるわけではありませんが、
DVが完全に更生すること、
心理学の視点からは、
なかなか難しいと言わざるを得ない、
ということです。