男性も女性も褒め方と叱り方にはバランスが大事です
会社に新人社員が入ってきて、自分の部署へ配属されました。
男性でも女性でも、新しく入ってきた部下には成長してほしいと願うのは上司たる者の願いですよね。
女性の皆さんには失礼ですが、昔から「美人は三日で飽きる」と言いますよね。
これはおそらく、どんなに美しい女性でも毎日顔を見続けていると感激しなくなる、
という意味でしょう。
本当に美人が三日で飽きるかどうかはわかりませんが、どんなに素晴らしいことでも、連続すると感動しなくなるというのは、心理学的に見ても当たっています。
その良い例が、人の褒め方です。
心理学者のアロンソンとリンダーは、次の4つのパターンである人物を評価しました。
- 最初は好意的だったが、後 半は否定的に評価
- 最初から最後まで好意的に評価
- 最初は否定的だったが、後半は好意的に評価
- 最初から最後まで否定的に評価
この結果、3のように評価を受けた人物が、評価者に最も好意を持つことがわかりました。
もちろん2の評価を受けた人物も好意を持ちましたが、3には及びませんでした。
最初から一貫して好意的な評価を受けていると、
「もしかしたら、誰にでも同じことを行なっているのかも知れない」
と考え、好意のレベルが低くなってしまうのです。
それに対し、最初に否定的な評価を受けた場合はショックですが、その後好意的な評価を受けると、
「他人を簡単に褒めない人から良い評価を受けた」
という気持ちが働き、評価者により強い好意を持つのです。
この実験結果から、部下やアルバイトの正しい褒め方が見えてきますね。
つまり、毎回毎回褒めていれば良いというわけではないという事。
新しい企画がスタートしたら、最初は叱りつけ、後半になったら思い切り仕事の出来を褒めてあげましょう。
これで、あなたの好感度は急上昇すること請け合いです。
ちなみに前出の実験で、最も好意を持たなかったのは当然ながら4でした。
人は褒めて育てた方が良いと、多くの文献にもありますが、それを心理学的な視点として考えたときには、男性も、女性も、褒め方が大事であり、褒めるタイミングが正しければ、お互いにより好意を持った状態で仕事へのモチベーションも維持できるという事です。