お会計のとき話しかけたら、元カノの名を口にした彼。私と元カノを比べていた?
人間は自分の感情をコントロールできる生物ですが、
時としてある条件下の状態になったときには、
本音が出やすい傾向があります。
会社組織では、人事異動などで配置換えがありますが、
新しい部署に異動した場合、
人間関係がわからず失敗することがあります。
たとえば、
A男さんとB子さんを一緒に食事に誘ったところ、
二人は社内恋愛をしていたが別れたばかりだった
ということを後から聞かされ、
気まずい思いをした・・等々。
こんなときは、
みんなの発言を注意深く聞いていれば人間関係が見えてきます。
注目したいのは、名前の言い間違いやど忘れです。
毎日顔を合わせているにもかかわらず、
上司や同僚の名前をよく間違う人がいます。
単に物忘れが酷いという病的な理由により人もいるとは言え、
心理学的にこれは、
相手に対して嫌悪感を持っている証拠と考えられます。
もしかしたら、
自分ではその気持ちに気づいていないかも知れませんが、
嫌悪感がその人の名前を思い出させないように、
思い出そうとしている自分の脳を邪魔をしているのです。
だから、このような状態にある人がいたら、
忘年会や新年会、社員旅行などの幹事を負かされたときには、
この二人の席は離しておいた方が良さそうですね。
また、本来は敬語を使わなければならない状況で、
上司や先輩を呼び捨てにする人は、
彼らのことを尊敬していなかったり評価していないことを表しています。
このような言い間違いのことを
「錯誤行為(失錯行為)」
と言います。
発見したのはフロイトで、
「錯誤行為の中にこそ、本音や願望が隠されている」といいます。
錯誤行為は次のような場面でよく現われると言われていますので、
注目してください。
1.注意が他のことに向けられているとき
2.怒りや悲しみ等で興奮状態にあるとき
3.不快感を催していたり、疲労がたまっているとき
錯誤行為には言い間違いだけではなく、
書き間違い、聞き間違い、読み間違い、ど忘れなどもあります。
たとえば、
投票用紙に書き込む名前を間違った場合は、
「本当はこの人に投票したくないのだが、お世話になった人に頼まれたのでやむを得ず」
などの事情があることが考えられますし、
会議の議事録に
「議長は石田○○」と書いてあるにもかかわらず
「議長は山田AA」と読み間違う場合は、
その人が「山田さんの方が議長にふさわしい」と
考えていると思った方がよいでしょう。
会議の欠席者を記入しようとして鈴木を田中と書いてしまった場合は、
「田中さんが休んでくれればいいのに」
と思っていることが考えられます。
また、
結婚記念日を忘れたり、
結婚指輪をどこかに置き忘れてなくしてしまった場合は、
結婚生活に不満を持っていたり、
配偶者に対する愛情が失われているのかも知れません。
恋人同士にも同じことが言えますので、
2人で約束した大事なことを忘れていたり、
もらったプレゼントを無くしてしまい、無くした事自体を忘れていた、
そのような場合にも、愛情が失われている事が見え隠れするのです。
でも、
それはあくまでも今現時点での心理状態であるわけですから、
ネガティブな考え方をするのではなく、
これから先の未来を変えていく為の、ポジティブな努力をしていくことが大切です。
そこで我慢をしてストレスを溜めるよりも、
状態が見えたならば、自分はどうするべきかを考えて、
その先へ進んでいくことを考える方が、
人間としては建設的であるからです。