「相手が嫌がっているか。それが理解できるか。」これが、ストーカーと恋愛感情の違いです。
精神医学者の福島章氏によると、
ストーカーは次の5タイプに分類できるそうです。
1.イノセントタイプ:
通勤・通学途中に見かけたなど、ほとんど面識のない被害者に対し、
妄想をふくらますタイプ。
2.挫折愛タイプ:
恋愛関係や友情が壊れたときにストー カーとなるタイプ。
3.破婚タイプ:
離婚や内縁関係が破綻したときにストー カーとなるタイプ。
4.スターストーカー:
有名人に対し、身勝手な妄想をふくらますタイプ。
5.エグゼクティブストーカー:
憧れの上司や先生などに対し、身勝手な妄想をふくらますタイプ。
ところで内閣府男女共同参画局の調査によると、
ストーカーの9割近くが男性で、
過去の交際相手または元配偶者に対して
ストーカー行為を働くことが多いそうです。
つまり、
上の分類の2.挫折愛タイプと3.破婚タイプということになります。
異性との恋愛関係が破綻したときに、男性がストーカーになりやすい理由は、
「外的帰属」という考え方とプライドの高さにあります。
男性は恋愛関係が破綻した原因が相手にあると考えがちです(外的帰属)。
それが高じると
「あいつが考え直してくれれば」
「あの女が悪いんだ」
と考えるようになってしまいます。
また、
男性は女性に対し「常に上位でありたい」という心理もあります。
そのため、
女性からフラれたり離婚を切り出されると、
たとえその原因が自分にあったとしても
「プライドが傷つけられた」と考え、
それを回復しようとして女性につきまとったり
嫌がらせ行為を働いてしまうのです。
つまり、
プライドの高い人ほど、女性から別れを告げられると
ストーカーになる可能性が高いということ。
ちなみに、2.挫折愛タイプと、3.破婚タイプのストーカーは
危険性も高いため、
注意が必要です。